新刊「心を超えるともっと自由に生きられる」

人として生を受け、この世に生まれたことは、この上ない喜びです。
成長の機会をいただいているのです。
この宇宙の中の一粒の小さな、小さな存在として生まれた人は、
どう成長していけばよいのでしょうか。

自分がわからないことはたくさんあり、生きるなかで
一つずつ気づきや理解や感動を積み重ねて成長していっています。
そこには苦もあり楽もありますが、ほとんどは四苦八苦の連続でしょう。

四苦八苦は仏教の言葉ですが、大変な苦労の意味です。
四苦とは、生きること、老いること、それに病気になること、さらに死ぬことを意味します。
八苦は四苦に、愛する人との別れ、恨んだり憎んだりする人との出会い、
求めているものを得ることができない苦しみ、体と心の乱れという四つを足したものです。
体と心の乱れは、体を構成している５つの元素が乱れると、
体も心も苦しくなることを指しています。

このように書きますと、まるで苦しいばかりの人生のようですが、
いまはものにあふれ、交通機関も発達し、
便利なサービスも増え、つい四苦八苦を忘れるということもあります。
ただ、生きていくうえで環境はとてもよくなったのですが、それを受け取るのは心であり、
その心の機能はほとんど変わっていないといえます。

そのため、社会の発達に伴って苦しみがなくなっていくとか、
悩みの質が変わっていくということもないのでしょう。

ものがあふれる社会、競争社会の中で自分らしく輝いていきたいと願いながらも、
人生のさまざまな問題に悩み、苦しみ、不完全燃焼の状態で生きている人たちもたくさんいます。

その人たちには独自の素晴らしい才能があるのですが、それに気づいていなかったり、
あるいは自分を責めたりすることにより、才能を十二分に発揮できず、
完全燃焼できてないいのです。

その人たちが、必要以上に自分を責める、つまり自己否定してしまう傾向は、
おそらく幼少のころから受けてきた親からの躾や学校教育に起因するところが大きいと思われます。
特に日本人は自己否定が強い傾向にあるといわれています。

それでもその人たちの多くは、他人や社会の幸福のために役立ちたいと思っている、
とても純粋で愛の深い人たちです。
その人たちが「本当の自分」に目覚め、才能を発揮し、
お互いに協力し合えば、この世の中はどれほど明るく幸福で調和したものになることでしょう。

私は、すべての人がさらに真理に出会って、素晴らしい人生が遅れることを願ってこの本を書きました。
人々の目覚めを支援することで、多くの人にもっと才能を発揮していただけると信じるからです。
賢明で調和的なリーダーとして目覚め、たくさんの人たちを幸福への導いてくれると
確信しているからです。

さて、この本のタイトルは『心を超えるともっと自由に生きられる』です。
なぜこのようなタイトルにしたかをお話ししますと、あなたが自分自身と思っている「心」こそが、
あらゆる悩みや苦しみの原因であり、それを超えていかない限り、
本当に意味での幸福も平和も訪れないということを、
なんとしてでもお伝えしたかったからです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヨグマタ　相川圭子